生きてるってこういうこと!

#青年海外協力隊としてベトナムで過ごす日々。旅が私を変えてくれた。人が私の心を満たしてくれた。どんな時も自分が自分らしくいれるために大切なことはここに記録しました。

思い出すのは。。。

日本への一時撤退指令が出てから2週間の自宅隔離生活。

完全隔離は無理だけど、自分ができることはやる。

 

日本にいる。

なんて便利な生活なのだろう。部屋の中には虫一匹いない。

常にきれいで掃除された空間。

ご飯の準備も一瞬でできる。市場で品物を選んで買うこともない。おいしいものが常にあり、好きな時にいつでも食べられる。

ネットが切れることも、停電もない。

トイレがきれい。紙が流せる。湯船につかれる。飲める水がすぐそこにある。

テレビ番組が多い。無料動画もある。

時間なんて気にせず、、暇つぶしの方法なんていくらでもある環境。

 

快適で最高な生活に間違いない。

 

はずなんだけど、、、、ちがう。

 

私はこの生活に満足していないんだ。

 

思い出すのは、フエのみんなと過ごした時間や風景

もっとも人間らしく、感情的で、近くて、温かくて、、、

私の感情をいつも大きく揺らしてくるあの人たちがとても恋しいのだ。

 

私はいつも彼女たちの強引さと世話好きというなのおせっかいのアタックを真正面から受けて生活してきた。

いつも自分の意思を言う前に彼女たちが決め、私をこういう人間に作り上げてきたのだ。

私は超頑固人間。こだわりが強く、自分が納得しないと受け入れられない性格だった。

 

でも、協力隊として派遣される2年は全てを受け入れて、とことんフエ人になってやるんだと心に決めてきた。

 

食事中は、自分で選んでおかずを食べることをしなかった。彼女たちが気が済むまで私のお茶碗に何倍もご飯をよそり、おかずものせ、スープ、デザート、、、

出されたものは拒まず、食べ続けた。

 

自転車の乗り方、誕生日の祝い方、買い物、スマホ、、、、とにかく彼女たちと同じようにまねて1年過ごしてきたのだ。

 

日本と比べず、ただただこれが一番良いのだ、と思って受け入れてきた。

 

身より骨のが多い魚。

脂と噛みきれない程の硬い骨付き肉。

塩と唐辛子をつけてたべるフルーツ。

ゴミは床に落とすルール

2時間のお昼寝

隣に密着して座るスタイル

コンデンスミルクたっぷりのコーヒー

砂糖たっぷりのジュース

 

どんな高級できれいな料理よりもこの野性的で人間らしい食事や生活。生き方そのものが愛おしく、わたしの体が求めている。

 

 

日本で何食べたいと言われても、わからないのだ。

一人で食べる食事は寂しくて。

距離をあけて座ることに違和感を感じ、

相手の悪いところばかりを指摘するメディアやマスコミ、視聴者すべてのことが嫌だ。

 

コロナでわかるベトナムと日本の違い

はやくこの国から逃げたい。日本人である自分が自国が嫌いというのは、ちょっと困った話だが、ここは自分の居場所ではないのだと確信できた。

 

自分にとっての快の感情とは、本能のまま生きられる場所で生きること。

常に誰かが一緒で寄り添って、触れて、笑っていられる空間にいること。

 

お金や便利やものなんて、私にとっては重要でない。

人。隣にいてくれる人さえいれば、それが私の幸せなのだと気付いた。

 

早くあの場所へ帰りたい。

私のもうひとつの家。家族。