生きてるってこういうこと!

#青年海外協力隊としてベトナムで過ごす日々。旅が私を変えてくれた。人が私の心を満たしてくれた。どんな時も自分が自分らしくいれるために大切なことはここに記録しました。

たかのてるこさんに憧れて

小さい頃は、人を笑わせることが好きでお笑い芸人になりたかった。テレビでお笑い芸人のコントやバラエティ番組を見ても、自分のが面白いと自信を持っていた。

でも中学生、高校生と大人に近づくにつれ、世の中のネタになるような面白いことも真面目に捉えるようになった。人にどう見られているか、人と比べ自分は、、といつもそんなことばかり考え、目立ちたいけど目立たないように、恥をかかないように必死にかつ神経質に毎日過ごしていた。

大学を卒業し、夢だった教師の道へ進んだ。教師になったら、こんなことしたい!こんな先生になりたい!夢と希望に溢れた人生を送れると期待していた。

 

でも現実は違った。

ピラミッド型の社会。トップの言うことは絶対だ。人は常に群れたがる。孤立しないように、足並みを揃えるのに夢中で、いつだって現実と向き合おうとしない。理論付けたり、自分の知っている知識や技術を全面に押しつけ、相手を全く理解しようとしない。

そう誰もが心の中でおかしいと感じているはずなのに。みんな心のうちに秘めて、誰も立ち向かおうとしない現実。

 

 

社会人なりたてだった頃の自分は、そんな社会の違和感と暗黙のルールと絶望と少しの期待を目の当たりにして毎日過ごしていた。

自分が理想としていたキラキラしているものなんてなかったのだ。

 

それでも、私は小さな希望を信じていた。

特別支援学校という、障害のある子供たちが通う学校。学校社会というか、教員社会という小さいけれど人間関係だけで成り立つこの職業。常に人がいて、一人ではできない仕事。毎日同じクラスの先生と一緒に過ごす日々、家族よりも長い時間共に過ごしているのに、信頼関係や相手理解なんてほとんどできない。見えない壁や闇を抱えて、相手の感情や心理を読み取りながら生徒を支援、教育していく。

子供が中心なのに。子供の支援を一番に考えなくてはいけないのに。

いつからか、私の中で保護者、同僚との人間関係を重要視するようになっていた。

自分の意思や考えを言うためには、絶対的な根拠、成果が必要だと無意識のうちに洗脳され、口に出すことさえ怖かった。

保護者の言うことに従い、若手・独身という社会的に弱い立場を利用して、周りは私を見えないロープで縛り付けていた。

苦しくて余裕のない日々だった。私は要領も悪いし、理論的とか説得力をもって話したり、文章におこすことが苦手だ。どちらかというと、本能で動きたいし、考えるより動いてしまうタイプだ。

それは、この社会では通用しなかった。

 

そうやって周りに合わせて、逸脱しないように、必死で社会人として窮屈な日々を送って2年が経過した。

たまたま手に取った本。題名には「ガンジス川でバタフライ」と書いてあった。旅行や海外に興味があったわけではない。たんなる暇つぶしになるかなと思って買った。

これがわたしのたかのてるこさんに夢中になったきっかけでもある。

 

本に書かれているたかのさん本人の性格はどこか私と似ていて共感することが多かった。

彼女の度胸とか決意とか、本の中から伝わる様々な感情表現がとても気持ちよく書かれていて、夢中になって読んだ。

彼女の文は、私が心の中で思っていたり、無意識に感じ取っていることをそのまま言葉にして表現していた。そして、彼女の文の中で最も私に影響力を与えた言葉がある。

それは、

私が人に旅をオススメする最大の理由は、一人旅にでたことで、「自分自身を受け入れられるようになったから」に尽きます。旅に出る前の私は、自分というものに自信が持てず、人と自分を比べてばかりいて、どうにもこうにも情けない人間だった・・・・

 

まさに、この時の自分には希望の光となる言葉だった。

これがのちに自分を変えるきっかけとなり、現在の自分を作り上げているのだ。

 

この時からの私の行動や考え方は彼女の本に書かれている文が大きく影響しており、それらの私の心に突き刺さった言葉や文をこのブログで紹介していきたい。

 

当時25歳だった私は、海外旅行といえるような旅には一度も行ったことがなかった。

もちろん外国人の友達どころか知り合いさえいない、英語に関しては中学の時にぎりぎりで合格した英検3級。海外に大した興味もないため、映画や音楽もほとんど知らない。

そんな海外と無縁に近い人生を送っていた。

 

でも、この本を読み進めるうちに、たかのさんを自分と重ね合わせ、たかのさんをリスペクトする気持ちが芽生えてきた。

 

なんとかして、自分を変えたかった。自分の限界を知りたかった。自分の価値を見出し、自分のためにわがままに生きてみたかった 。

 

そんなこんなで、たかのさんの本を読み終わる頃には自分も海外へ行くことを決意したのだ。もちろん一人で。

最初に選んだ国は、、、

たかのさんと同じく香港と言いたかったが、どうも香港。といってもあまりピンとこないというか、テンションが上がらなかった。となると頼りになるのはネット。

「一人旅 女 海外 安全」で調べ、情報収集。同世代女性のブログなども読んで、一番多くて一番良かった!の言葉が多かった国、、、、「タイ」に行くことに。

 

ということで、これからのブログはしばらく私の一人旅奮闘記シリーズを書いていくこととする。

 

それでは、わたしの波乱万丈一人旅のはじまりはじまり〜〜〜