〜初の一人旅はタイへ〜vol 4
再びトゥクトゥクを走らせて次に向かったのは、行きたくなかったシルク屋。しぶしぶ店の中に入ると、ヨーロッパ系の白人家族が、私と同じようにトゥクトゥクのおっちゃんに連れてこられているようだった。店員はすかさず、その家族に話しかけ、商品を紹介している。
私が来たことに店員も気付いたようだが、明らかに私は見た目からしてお金なそうに見えたのか、こちらへ来ようともしない。
笑。ある意味ラッキー!そおっと気づかれないように店を出ると、トゥクトゥクのおっちゃんもニコニコして待っていた。
何も買わなかったけど特に何も気にしていないようだ。らくしょうらくしょう!
さて、お次はカオサン!
っと、、、、いきなりおっちゃん「FINISH~~~~」って。
え〜!?言ってたことと違うじゃん!30Bに値切ったと思ってたけど30Bで行けるのはここまでだったってことね。。。
まあここからカオサンまではすぐだと言うからいいか。
おっちゃんと別れを告げ、いよいよバックパッカーの聖地カオサンロードに着いた!
おお!これは事前に見たYou-tubeで見たのと同じ。見る限り体の大きな欧米人、体にタトゥーがあったり、露出度が高い人もいる。
そして、道はなかなか汚い。出店や人の多さに圧倒されながらも炎天下の中とにかく歩いた。
おなかすいたな〜そういえば、昨夜タイについてからというもの、まともに食べてないや。タイに来たんだからタイ料理を満喫したい!きれいめなレストランを見つけ、さっそく中へ。
パッタイにトムヤムくんにヨーグルトシェイクを注文!
かなり量が多かったけど味は絶品!おいしすぎる!体にしみる〜
お腹が満たされると幸福感で満たされてきた。あ〜来てよかった。
体力も回復したところで、ワットプランケオに行きますか!
そう、ここはタイでは有名なあの大きな大仏が横たわっている観光名所。
ここから歩けなくもない距離。もうトゥクトゥクとかタクシーとか交渉したりするのはいいや。ここは一番原始的であり、お金もかからず、ダイエットにもなるウォーキングで行きますか。
もともと歩くことは好きだ。
日本で生活してても一駅、二駅は普通に歩くし、休日はよく朝や夕方にウォーキングをする。
歩いていると体の先から先までモヤモヤしてるものが吹っ飛ぶ気がして、すがすがしくてスッキリする。ましては、自分が歩いたことがない道を新しく開拓するのはとてもワクワクするのだ。
友達といるとみな大体、電車やバス、タクシーを乗りたがるが私は断固としてウォーキング派。
まあ、それを許してくれる友達はなかなか少ないが。みな、初めはいいよというが私のウォーキングはだいたい30分以上。1時間、2時間も当たり前。だからみんなギブアップしてしまう。
そんなこんなでタイでウォーキングができることにテンションすら上がっていた。
歩いている人はほとんどいないし、道もかなり険しかったが30分程で到着。
暑さにやられ、休みながらも大きな大仏やいろいろな仏像も見れた。
気づけば夕方16時になっていた。
すごく充実した1日だった。夕飯を食べてゲストハウス にでも戻りますか。
昨日の一件から同室の人たちは何も話していないわけで仲良くなるなら今日しかない。。
ゲストハウス に戻ると、すでに部屋にはみんないるようだった。
部屋に入るなり、私はとびきりの笑顔をつくり「ハ〜〜〜イ!」と一言。
昨日のアメリカ人の2人は笑顔で返してくれた。そして、初めて会う中国人は、、、
「え?!?!?!ごーーーーちゃん???」
とっさに出てしまった。あれ?あなたは、ごーちゃんではないのかい?
ごーちゃんとは、私の職場の同期である同い年の女の子だ。
黒縁メガネに黒髪ロング。見た目はごーちゃんそっくりだった。
でもいやいや彼女は中国人って言ってたし、、、
そうこうと私が呆然としている間にも英語話してるやないかい!
でもいい笑顔だ。中国人って今までいい印象なかったけどこうやって旅で出会うと、それは単なる印象にすぎなくて、彼女の笑顔から滲み出る優しさからは、決して嫌な人だとは思えなかった。
あーなんかタイに来てまで大の仲良しのごーちゃん(中国版)と出会えるなんて神様は私にまたしてもエネルギー源を与えたな。。。
特に会話という会話はしなかったけど、お互いが直接顔を見合わせて笑顔を交わしただけで安心感というものはかなり高まる。
その晩は彼女たちの寝息さえ心地よく、ぐっすり眠ることができた。