ベトナム人女性の行動あるある
ベトナム人女性というのは非常に観察力に優れている。
とにかく初めて着る服、今まで見たことない物を身につけていた時の気づきの正確さには驚かされるものがある。
そして、それが相手に似合っているとか、自分好みではない。とか関係なくまずは一言「きれい!」の一言を忘れないのだ。
特に私の印象では、年配女性ほど必ず言ってくる。
もちろん日本人にとっては慣れず、まずは「そんなことないよ。これ安物だよ。」と自分を認めず、何かと理由をつけて応じる傾向にある。その後に「あなたもきれいだね」と言い返すのがよくあるパターンだ。。
しかし、ベトナムでは自分から「きれい?」と聞いちゃう。
そしてきれいと言われた後は、微笑む。
これがベトナム式のやりとりである。
言われたことを素直に認め、余計なことは言わない。一見、なんて自信があるのだろう。きっとこれまで沢山言われすぎて慣れているに違いない。
なーんて思われがちだが、それってとっても素敵なことだと思う。
自己肯定感の低い日本人にはなかなかできない技である。
そしてもうひとつ。
例えばすごく仲良しのベトナム人がいるとする。いつも一緒にいる中だが、大人数が集う食事会で席が離れてしまった。もちろん目の届く範囲にはいるが、いつものように料理を取り分けてくれる人が自分ではない。相手が自分ではない人と楽しそうに話している。
そんな恋人同士ではよくあるヤキモチみたいな感情。まあ、恋人でなくても友人でもあり得る話である。
そんな光景を目の当たりにしたあとは、どこか気まずい雰囲気になったり、なんとなく寂しさとか怒りとか、、あまりいい気持ちはしないものだ。
しかし、ベトナム人女性はとてもダイナミック。
ようやく会がお開きとなり、最後の記念写真となると、すぐさま仲良しのベトナム人が私の隣に密着。そして手をつないできたのだ。彼女の年齢は40代。職の役職も管理職クラスだ。
他の誰が見てようと関係ない、何も言わずにずっと私の手をつなぎ、写真撮影では隣をキープ。
これは彼女に限ったことではない。
きっとベトナム人の心理では、いつも一緒にいる人が、自分以外の人と楽しそうにしている(本来ならば自分がそこにいるはずなのに)ことは、相手を取られた。と思うみたいで。その後の距離感を詰めてくる傾向にあるのだ。
きっとこういうわけで、よく日本人男性とベトナム人女性が付き合うと、ベトナム人女性は嫉妬深いとか、執着心が強いとか言われていしまうのだ。
でも、それはちょっとちがうのではないかな。
私このような経験をし思うことは、とても嬉しい。こんなにストレートに感情を表せることをむしろ羨ましいとさえ思った。
私は、大好きな気持ちを相手に伝えることは苦手だから、いつも行動ではなく、手紙やメール、プレゼントという形で代用している。
でも彼女はそんなアイテムを使わずに、自分で勝負してきたのだ。
そんな行動の一つで、
これまで私の抱いた「私、嫌われてる?」とか「私はみんなにとって邪魔な存在?」だなんて思いは一気に消えた。
なんか素敵だな。
心に秘めた感情なんて所詮、自分しかわからない。
もっと表出できたらどれだけ幸福度は高まるだろうか。。