ベトナム人のエネルギー
ベトナムで働きはじめてから、平日と休日の考え方が少しずつ変わりつつある。
日本にいた時。
休日のために働く毎日。そもそも仕事自体に楽しいとか充実感を持たなくなっていた。朝起きると、あー今日も始まるのか。休みたいなあ。なんて
どんよりした気持ちで目覚める。
日曜日のサザエさん症候群はひどく、それは日曜の朝から発症してしまうほど。だから1日がすぐに終わってしまうと思うのが嫌で、外出は避け、家で籠る休日を過ごしていた。私にとっての幸せな休日とは、、、
朝好きな時間に起きること。
好きなものを好きなだけ食べること。
食後の二度寝。
ユーチューブを満足するまで見ること。
部屋の掃除と洗濯をすること。
これができれば、とりあえず満足できるのだ。
だがしかし、これもルーティン。
毎回、同じことをしていても何の変化もなく、むしろ気分は高まらない。
まあ、救いはこんな生活をしているのは私だけではなく、割と同世代の人は同じような休日を過ごしているということ。
だが、ベトナム人の休日は全く違うのである。
そもそも仕事をストレスと感じないのかもしれない。
仕事量や仕事に対するモチベーションが低い分、仕事という物に対する捉え方が大きく違うのかもしれない。
身近な例だと私の職場(学校)は、〜しなければいけない。というのがない。
やりたくなければ、やらなくていいのだ。
それに対して誰も指摘しなければ、文句も言わない。
子供中心ではなく、大人の都合で動く。
絶対なんてないのだ。
この国の違和感。初めはずっと慣れなかった。
だから、仕事中だろうと、家族に会うために家に帰ったり、ご飯を作りに帰ったり、子供の送り迎えで帰ったり。。。
まさに自由。
仕事だから〜する
休日だから〜する
と決めないのが彼ら。休日はしっかり休息する。というよりかは、とことん時間を使って楽しむ。方が適当だと思う。
私は休日はいつもより2時間くらい遅く起きるが、ベトナム人の朝は休日であっても早い。
理由は朝のカフェに行くのである。
朝8時ごろから街中のカフェは家族や友達、カップルで大賑わいだ。
こんな活気めいた光景を見るだけで、なんだかエネルギーが湧いてくる。
もちろん日本のようにカフェで一人で仕事。なんて人はほとんどいない。
むしろ休日には絶対仕事はしないのである。
外では、子供の声、人々の笑い声や話し声が響き渡る。
誰も怒りという感情を露わにしないのがこの国?ここフエの良いところだと思う。
こういった時間を惜しまないところ、楽しいことには全力で楽しむ。楽しいか楽しくないか、ということなんて関係ないのかも。
年齢関係なく、その瞬間を楽しもうとするところ。
その瞬間のために、おしゃれをし、朝から美容室でヘアセットをする女性たち。
マナーが悪い若者なんて見たことない。
警察を見ることも、救急車が走っているのも見ない。
もちろん電車の音、機械音、、日本であたりまえのように聴いていた音がない世界。店に入っても誰も。いらっしゃいませ。なんて言わない。
家のドアは前回。いつも誰かが訪れてお喋りしてる。
テレビよりもおしゃべり。携帯よりもおしゃべり。
いつからだろうか、一人でいることが必ずしも快適とは思えなくなった。
一人映画。一人散歩。一人カフェ。
なんだかつまらない。ここにいるからそう思う。普段どれだけ自分の周りに人がいるか。そんなことに気づかされる。
あー私、良い経験してるな。
休日をもっとアクティブにすごしてみるのもいいな。