誰かといたい
誰かといたい
この依存性はここに来てから増してきた感情だ。
誰かと話したいから、バインミーを買いに行く。
グラブタクシーに乗る。カフェに行く。
話す相手。話したいと思う人は限ってフエ人だ。
ありきたりの言葉、マニュアル、形式ばった会話、そんなものあってない世界。
日本にいた時、全てのことが予想できていた。店に行く、物を買う、お会計。
流れが予想できた。だからこの日常が時々嫌になる。人は変化を嫌うけど、時々ルーティンの方が嫌になる。生きるということを、全身で感じていたい。どんな時も。
ここにきてからルーティンなんてない。
それが当たり前になると、ルーティンとかきまりとか、簡単に壊せるようになる。
というか、時間を守るとか、〜しなければならない。ということができなくなる。
適当。とは違う。でも自分中心に物事を考えるようになるし、必要とされたら他者のために力になりたいと思う。
特にフエへの愛は増すばかりだ。
ここまで関わった以上、自己満でもいいから恩返しをしたい。
彼らの喜んだ顔が見たい。
この片田舎で得た物は想像以上のものだった。
いわば賭けだった。まあ、まだ終わっていないのだけど。
でも9ヶ月目の事実はある。